丸重城の人々~前編~
「へぇーそうなの?
柚希は小さいからともかくとしても、大は身体大きいでしょ?泊まりとかならいいかもだけど、毎日は辛くない?」
「私は大翔に抱き締められてるからいいけど、大翔はどうだろ?」
「大は問題ないと思う。柚希を抱き締められるから、むしろ幸せなんじゃない?」
「そうかな…?だったらいいけど…」
「ほんと、変な夫妻(笑)
じゃあ、夏姫に連絡しとくから!大には柚希から言っておいて?」
「わかった!」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
早速夏姫のことを大翔に話す、柚希。

「そっか…わかった。でもほんとに大丈夫…?柚、我慢しなくていいんだよ?別に人に慣れなくても、俺がなんとでもしてやるし」
部屋のソファーで二人並んで座り、柚希の顔を覗き込むようにして優しく語りかける、大翔。
「フフ…ありがと。大丈夫だよ!大翔は優しいね…!」
「柚にだけはな。だって大事だし、宝物みたいなもんだから…!」
「宝物って///なんか…恥ずかしい////」
「柚、可愛い…」
頭を撫でる、大翔。

「フフ…さぁ寝よう!」
「だな」
ベットに横になる、二人。
「柚、もうちょいこっち!落ちる…!」
「うん…やっぱダブルベットにしようよ。響ちゃんも不思議がってたよ?二人でセミダブルって辛くないのかって!」
「やだよ!柚とくっついて寝たいもん!大丈夫。絶対落とさないし、俺も落ちないから!」
「うん…でも中也くんはクイーンサイズだよ?」
「あーアイツは窮屈なの嫌いだからな…。でも確か、今度キングサイズに買い替えるって言ってたな」
「そうなの(笑)?」
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