丸重城の人々~前編~
「そのドレス…どうしたの?」
「え?それは…」
「私ね、嘘つき大っ嫌い!
もう一度聞く。そのドレスどうしたの?」
「え…響子さんの部屋から取りました」
「だよね?
あと、昨日私の部屋から真っ赤なドレスがなくなったの。それ、知らない?」
「さ、さぁ?」
ガン━━━━!!
パリーン……!
響子がガラスのテーブルに拳で殴り、ガラスが割れた。
「キャッ!」
響子の綺麗な手が血に染まる。
「私、嘘つき大っ嫌い!
……真っ赤なドレス知らない?」
「そ、それも取りました。すみません!」
「そのドレスね、とっても大切な意味があるのよ」
「え?」
「あんたが、着てるそのドレスだよ!!!」
「ひっ!」
「そのドレスは大が、柚希の為にデザインしたドレス。世界でたったひとつの…」
「え…」
「柚希が病気だから、結婚式できてないの。だから将来、病気を克服できたら、たくさんの人に祝ってもらおうねって意味を込めて、大がデザインしたの。で、私の知り合いが作ってくれた、みんなの色んな気持ちが入った」
「嘘…」
「まだ柚希、着たことないのよ。それ」
「……」
「あんたが!私のドレス盗まなきゃ、大切に保管されてたのに……。
そのとこで柚希が私にならって、貸してくれたのよ」
「ごめんなさい…知らなくて…でも盗んだんじゃなくて、借りただけ……」
「は?
許さないわよ!絶対に!
柚希の気持ち踏みにじったんだから」
「え?それは…」
「私ね、嘘つき大っ嫌い!
もう一度聞く。そのドレスどうしたの?」
「え…響子さんの部屋から取りました」
「だよね?
あと、昨日私の部屋から真っ赤なドレスがなくなったの。それ、知らない?」
「さ、さぁ?」
ガン━━━━!!
パリーン……!
響子がガラスのテーブルに拳で殴り、ガラスが割れた。
「キャッ!」
響子の綺麗な手が血に染まる。
「私、嘘つき大っ嫌い!
……真っ赤なドレス知らない?」
「そ、それも取りました。すみません!」
「そのドレスね、とっても大切な意味があるのよ」
「え?」
「あんたが、着てるそのドレスだよ!!!」
「ひっ!」
「そのドレスは大が、柚希の為にデザインしたドレス。世界でたったひとつの…」
「え…」
「柚希が病気だから、結婚式できてないの。だから将来、病気を克服できたら、たくさんの人に祝ってもらおうねって意味を込めて、大がデザインしたの。で、私の知り合いが作ってくれた、みんなの色んな気持ちが入った」
「嘘…」
「まだ柚希、着たことないのよ。それ」
「……」
「あんたが!私のドレス盗まなきゃ、大切に保管されてたのに……。
そのとこで柚希が私にならって、貸してくれたのよ」
「ごめんなさい…知らなくて…でも盗んだんじゃなくて、借りただけ……」
「は?
許さないわよ!絶対に!
柚希の気持ち踏みにじったんだから」