ぽっちゃり令嬢に王子が夢中!
私は注意深く様子を見ながら、七面鳥を食べやすい状態に解体した。知らない人の前で、ガツガツできない。
「イーリス。大丈夫よ」
元王妃が来てくれた。
「陛下、この男が失礼を致しました」
「いいえ。お互い、食いしん坊には手を焼くわね」
「……?」
元王妃が、ほんのり頬を染めている。
「イーリス。紹介するわ。王になったほうの息子を支えてくれた元帥のアクショーノフと、大使のポチャムキン。ふたりとも、私の母国から来てくれたのよ」
「はじめまして、アクショーノフさん、ポチャムキンさん」
食べてもいいですか?