ぽっちゃり令嬢に王子が夢中!
 

「アクショーノフ、ポチャムキン。イーリスよ。食べなさい」

「はい! いただきます」


元王妃に促されて、私はムチムチの七面鳥の足にかぶりついた。


「んんん~っ」


ジューシーで芳醇な香りと濃厚な味付け。
溶けちゃいそう……


「もうひとりの息子、ヨハンよ」

「どうも」

「どうも」


気づいたらヨハンが隣に立っていた。

ポチャムキンは小皿に山盛りにして、少し離れた場所で頬張っている。こうして美味しいお肉を噛んでいると、昂った心が穏やかになっていくからふしぎだ。
< 103 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop