ぽっちゃり令嬢に王子が夢中!
9 まさかのコンビ
「食事は抜いてくださいましたね?」
「ああ、大丈夫だ。昨夜10時以降はなにも口にしていない」
「……」
王妃の用事を片付けようと、城のこっちからあっちへ向かっていたら、あっちからヨハン王子とクロードが歩いてきた。
「結構。体調はどうですか?」
「まあ2食抜いたところで死にはしない」
「2食……抜い……た……!?」
「やあ、イーリス」
すれちがい様に王子が足を止め、私の両肩を優しく掴んだ。
そして、おでこにキスを……
「……!」
やだ!
またあのっ、甘酸っぱい気持ちが……っ!!