ぽっちゃり令嬢に王子が夢中!
私はとにかく、王子に応援の意味も込めて、力いっぱい手を振った。
とてもハツラツと歌い踊るヨハン王子は、素敵すぎる!
この王子の様子を思い出して、永遠にニマニマできそうだ。
「イィィィリィィィィッス♪」
「でーんかぁーーーー♪」
「やめなさい」
王妃にスカートを引っ張られ、窓から引き剥がされる。
「落ちるわよ。イーリス、見たいなら下に行ってきなさい」
「えっ!?」
怒ってるのかと思ったら、王妃はむっつりとしたままだけど優しい事を言った。
「いいんですかっ!?」
「暑苦しいわ。ほら、遊んでらっしゃい」
「いってきます!」
私は駆けだした。