ぽっちゃり令嬢に王子が夢中!

早速、芸術アカデミーを開校した。
面倒を見ていた芸術家たちのための寮も、王都との往復便も準備した。
文化的な施設がないなんて寂しすぎる。劇場を建築中だ。


「おはよう! みんな!」

「「「おはようございます、御主人様!!」


中央階段でいつもの挨拶。
使用人たちが作業を置いて、広間に集まる。

 
「さあ! 朝の発声練習だ!!」

「「「はいっ、御主人様!!」」」


始まりは単純だった。
初日、使用人全員を集めて挨拶をしたのだ。よく見えるように、僕とイーリスは中央階段の上に立ち、使用人たちは広間に並んでもらった。
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