ぽっちゃり令嬢に王子が夢中!
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ♪」
「「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ♪」」
アルト&ソプラノ。
「アアアアアァァァァーーーー♪」
「「「アアアアアァァァァーーーー♪」」」
仕上げの調律。
僕は両手を掲げ、大きく丸を描くように拳を握った。
ピタッ、静寂。
みんな僕をジッ……と見つめている。
「讃美ッ!!」
「「「神に感謝!」」」
こうして讃美歌の大合唱から、クロンビー城の1日は始まる。
ああっ、素晴らしい朝だ!