罰ゲームが二十四時間とかアリですか!?
「♪ノープログレム♪」

隣の人「先生!別の人とやっていいですか?」

隣の人が手を挙げて移動しようとしたので、慌ててその手を掴む。そして、精一杯の真剣な表情を浮かべた。

「♪諦めたらそこで負けだ♪」

隣の人「で、でもさ……」

「♪信じて…… 僕を、信じて?♪」

隣の人「ううっ……」

「♪お願い♪」

ジッと見つめ続けていたら、ハアッと隣の人はため息を一つ。そして「しょうがないなぁ」と言いながら席に座り直した。よかった、ぼっち回避!

隣の人「う〜んと、何ページを読めばいいんだっけ?」

「♪千♪」

隣の人「千ページもこの教科書にあるわけないだろ!?えっと、確かこのページだよ……」

隣の人が英文を読み始める。このページは主人公と留学生が会話をしているシーンが描かれている。だから、自然と主人公役と留学生役で別れるわけで……。

隣の人「はい、次君の番」

俺は留学生役だ。うまく言えるか緊張しながら口を開く。
< 10 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop