この男子に要注意!
何故こんなに人が集まるのか、それは大学で習うはずの経済学や、経営学などを高校のうちから学ぶことができるから。
わたしは、特に将来は決めていなかったが、圭祐が卒業した高校だからという理由で、適当にここの高校を選んだ。
わたしの前ではひねくれてる圭祐だけど、外面だけはとても良くて、この高校に大きな傷跡を残して行った。
それは、内部進学で進んだ大学を卒業してすぐにこの高校の理事長になったこと。
だから、入学式の今日は圭祐もこの高校に来ている。
そんなことを考えていたら、始業式が行われる講堂に移動しなければいけない時間になっていた。
「ただいまより私立王日黒百合学園高等学校始業式を始める」
教頭のこの言葉で地味に長い始業式が始まり、大半の人が夢の中に入りながらも、新学期の始まりを告げる始業式は終わりを告げた。