この男子に要注意!




そう言い残して、穂高とふたり、先生のいる本部テントに行ってしまった。



下の方には他の生徒たちが沢山いるけれど、わたしのいる所はとても静かで少し寂しい。だから、早くお昼ご飯を食べて夕彩のところに行くことにした。



「あ、いたいた。けーいちゃん」



お弁当を広げようとしていたわたしの名前を誰かが呼んだ。



「何してるの?ひとり?」



後ろを振り返って確認すると、わたしの名前を呼んでいたのは綺麗な青色の髪の持ち主、相馬くんだった。



「そっちこそ、ここで何してるの?何か用事?」



「そんな冷たい言い方しなくても、ね?」



わたしからしたら、別に冷たくしている訳では無い。至っていつも通り。



ただ、帝といると調子が狂うだけ。いいや、狂わされるのだ。
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