この男子に要注意!




「それで、なにかあったからきたんじゃないの?」



「あ、そうそう。さっき帝と穂高がここから出てくの見えたから圭衣ちゃん1人かな〜?って」



太陽のような眩しい笑顔でわたしにそう言ってくる。



相馬君には申し訳ないけれど、少しだけ犬みたいで可愛いなんて思ってしまった。



「……それだけ?」



「え?……うん、そうだよ?」



本当に犬みたいだ。



「はぁ……わたしのお昼ご飯、少し食べる?」



帝と食べる予定だったから少し多めに作られている。



「いいの!?ありがとう〜!!」



そう言って、とっても嬉しそうにわたしの横に座る。



いつも帝が座っている場所。



わたしが1人なことに気づいてくれたのかは分からないけれど、相馬くんは良い人だ。



「いただきます!!!!」
「いただきます。」



2人で挨拶をしてから、お弁当に手をつける。
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