この男子に要注意!
「圭衣ちゃん!これなに!?めっちゃ美味しいんだけど!!」
「なんの事?肉巻き?」
相馬くんがべた褒めしているのはわたしの家のシェフさんが作った、野菜がお肉で巻かれているもの。
「これ、俺ちょーすき」
そう言いながら次々と色んな料理に手を染める。
「圭衣ちゃんちのシェフ最高〜!」
「わたしの自慢のシェフさんよ」
5年前くらいからずっとわたしのご飯を作ってもらっている。わたしが直々に選んだ人だ。
「俺の家のご飯も美味しいんだけど、和食しか出てこなくってさ」
相馬くんの家は歴史ある剣道の名家だから、そういうのがきっと影響しているのだろう。
「そうなの。けど、相馬くんが剣道してるところ見たことない……」