この男子に要注意!
「……ありがと、んじゃあ行ってくる!良かったら見に来て!!」
そう言い残して、葵はグラウンドに行った。
「……片付けよう」
まだ全然食べてはいなかったけど1人のご飯はつまらないから、広げていたお弁当やお茶を片付けることにした。
高校に入るまでは、1人のご飯なんてなんとも思わなかったのに、みんなに出会ってそれがとても寂しく感じるようになった。
しまいには、家でご飯を食べる時、朔羅と一緒に食べる始末。
お母さんとお父さん、圭祐は会食やなんやらでだいたい家に居ない。
わたしも大人になったらそういう生活を送ることになるのだろうか。
そんなことを考えながら、片付けを終わらせて、グラウンドへと足を動かした。