この男子に要注意!
すると一緒に走るのではなくて、最初からお姫様抱っこでわたしを連れていく。
「ひゃあっ!」
その途端に、会場が歓声でいっぱいになった。
「み、帝!?重くない!?」
一応身長が175cmあるわたしは、そこら辺の女の子よりも少し重たいと思う。
「全然重くない。もうちょっとスピード出すからちゃんとつかまってて」
ぎゅっと目を閉じていたら紐を突っきる感覚がして、目を開けると1位でゴールしていた。
「よっし」
そう言って、みんなの前で堂々とわたしのおでこにキスを落とす帝。
「み、帝……!?」
すると、お姫様抱っこをしていたわたしを降ろして、目の前に跪きこういった。