この男子に要注意!




すると一緒に走るのではなくて、最初からお姫様抱っこでわたしを連れていく。



「ひゃあっ!」



その途端に、会場が歓声でいっぱいになった。



「み、帝!?重くない!?」



一応身長が175cmあるわたしは、そこら辺の女の子よりも少し重たいと思う。



「全然重くない。もうちょっとスピード出すからちゃんとつかまってて」



ぎゅっと目を閉じていたら紐を突っきる感覚がして、目を開けると1位でゴールしていた。



「よっし」



そう言って、みんなの前で堂々とわたしのおでこにキスを落とす帝。



「み、帝……!?」



すると、お姫様抱っこをしていたわたしを降ろして、目の前に跪きこういった。
< 111 / 131 >

この作品をシェア

pagetop