この男子に要注意!




「「「カンパーーーイ!!!」」」



体育祭も無事終わり、今は帝のお家でみんなでお疲れさま会をしている。



「それにしても最後の借人競走は、伝説に残るイチャイチャぶりだったよね」



穂高が、皆の前でわざわざそんなことを掘り返してくる。



「ほ、穂高!」



「でしょ〜?」



わたしは、恥ずかしくてみんなに忘れてもらいたいのに、帝は満足そうにしている。



「ほんとにばか」



「ツンデレ圭衣ちゃんも可愛いな〜」



そう言って、頬をムニムニと軽くつまんでくる。



「やめりょ〜!!」



「圭衣かわいいね。エリも見ててきゅんきゅんしちゃった」



エリまでわたしを茶化してくる。



「エリまで……!」
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