この男子に要注意！

「最初から拒否権なんか無いくせに」



「圭衣が可愛いのが悪い」



そうして、帝の部屋のベッドに優しく下ろされる。



「圭衣の身体触れるのはこれからも俺だけだからね」



「あ、あたりまえ……だ、ばか」



「死ぬほど優しくする」



そう言って、甘くて熱いキスが落ちてくる。



「…………ん……」



「圭衣、キス意外と上手いじゃん」



どこまで行っても帝は帝らしい。



「帝もね」



それに、どこまで行ってもわたしは、ツンツンしてしまう。



「そんな口聞けるの、今のうちだからね？」



そういった帝の予言通り、2回目のキスはさっきのキスに激しさが加わったちょっとだけ苦しいキスに変わった。



「……み、、かど………」



「ん？どうした？」



キスの最中も主導権は帝にあって、案外余裕そう。