この男子に要注意!
「これでHR終わり〜、西宮は受付な。じゃ、解散」
荷物をまとめて、先生に指示された受付開場のリリーへと向かう。
「そういえば、朔羅に連絡しないと」
わたしはリリーへ歩きながら電話をかけた。
『はい、お嬢様。お迎えの件なら圭祐さんから聞いておりますが、他になにかご要件めも?』
「ああ、聞いてたの。なら大丈夫。それじゃあ」
どうやら圭祐がもう連絡していたらしい。圭祐だって、一言くらい言ってくれれば良かったのに。
「ああ、いたいた!西宮さん!こっちこっち!」
圭祐に苛立ちを感じている中、担当の先生に指定された場所は、リリーの中の2階だった。