この男子に要注意!
わたしの仕事は、名前の確認と学生証を配り、胸ポケットに『純粋に』という意味が込められたゆりの花を入れること。それと、該当する生徒にブラリリのカードキーを渡すこと。
「それじゃあ、そろそろ来るから。よろしくね」
そう言って、先生が颯爽と居なくなった。やっぱり、この仕事は面倒くさいらしい。
憂鬱な気分に支配されそうになっている中、1人目の生徒がやってきた。
「入学おめでとうございます。お名前を伺ってもよろしいですか?」
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受付を始めてから約1時間程が経った。名簿を読む限り残りの生徒はあと4人。
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26 相馬葵 ブラック
35 高嶋樗木ブラック
44 東条穂高ブラック
53 氷翠帝ブラック
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