この男子に要注意!
彼は、薄紫色の瞳をしていて、髪は珍しい自然な銀髪の軽いマッシュ、あの子と似ている。それに、見た目は活発そうなのに少しだけミステリアスな雰囲気を兼ね備えている。
そしてわたしは、この人の見た目に胸を打たれたのか、本当の原因は分からないけれど胸が大きく高鳴ったような気がした。
「わたし達小さい時……あ、いや、なんでもない。はいこれ、学生証とカードキーとお花です」
「ありがと、先輩」
そう言って、彼らは講堂の方向へと歩いて行った。
「……ん?ていうかこの声どっかで……」
「西宮さん!終わりよ〜。おつかれ」
ちょうどいいタイミングで担当の先生がわたしの所に戻ってきた。
「おつかれさまです」
先生にそう言い残して、わたしはブラリリに向かった。