この男子に要注意!




「はい、お待たせ。ココアとサンドウィッチ」



「うん!美味しそう!いただきます!」



そう言って、食べようとした途端、カランカランという音と同時に今入学式中のはずの氷翠くんが入ってきた。



「ど、どうしてここに?入学式は?」



ちょうど彼の話をしていたから、動揺が隠せなかった。



「入学式は、つまらないから出てきた〜」



そう言いながら、わたしが座っている2人がけソファの横に座ってきた。



「せーんぱい、あの桜見ながら誰のこと思ってたの?」



隣から、身体をわたしの方に向けて、顔をわたしの目の前に出してくる。



「ああ、やっぱり桜の人って氷翠くんだったか」



顔の距離がすごく近い中でも、どうにかして平常心を保った。



「え、気づいてなかったの?」
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