この男子に要注意!
「そのままの意味だろ。って、まさかお前聞いてなかったのか?」
「え……うん……」
後で朔羅に聞いてみたところ、この話を知らなかったのはわたしだけだったらしい。
「まあ多分、帝がそうしろって言ったんだろうけど」
「みかどみかどって圭祐、氷翠くんとそんなに仲良いの?」
これは、さっきからずっと思っていたことだ。
「まあな、カリフォルニア行くたび会ってたし、俺にとって弟みたいなもんだからな」
「なによそれ……」
驚きの事実をまだ受け止めきれていないわたしの脳内はショート寸前だ。
「そういえば今夜のパーティーの主催帝だぞ」
今夜は、1か月前からわたしの予定に組み込まれていた朔羅が言うには重要なパーティーが予定されている。