この男子に要注意!




「氷翠くんが主催って、一体何者なの?」



「そりゃあ、Peachの後継者?」



どうやら、彼は相当なVIPなようだ。



「なんかもうほんとに理解が追いつかない」



「まあ、無理もないだろ。ここの店でいんだよな?」



氷翠くんの話をしていたらわたしの目当ての銀座にあるドレスショップに着いた。西宮財閥のお店だ。



「うん、今日のドレス買おうと思って。圭祐も選ぶの手伝ってよ」



「しょ、しょうがないな」



そうして、車をおりて店の中に入った。



「ようこそおいで下さいました、圭衣お嬢様」



うちのお店に行くと皆わたしをお嬢様と呼ぶ。それに、なぜだかいつも貸切状態だ。



「今日はどういった物をお探しで?」
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