この男子に要注意!




そう聞いてきたのは、この店の店長で綺麗な女性。とても清潔感のあるいい人そうな人だ。



「ネイビーのマーメイドドレス全部出して来てくれる?」



朔羅に明日はネイビーのマーメイドドレスで行きましょうと、昨日指示された。



「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」



そう言って、店にいた従業員全員が一斉に作業に取り掛かる。



「ねえ圭祐。氷翠くんはどんな人がタイプなんだろう」



「タイプって、お前帝のこと好きなのか?」



圭祐が冗談だと思ったのかわたしに軽い様子で聞いてくる。



「そうよ、本気なの。わたし入学式で彼のこと好きになったみたいなのよ」



「圭衣、お前頭でも打ったか?」
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