この男子に要注意!




家に帰ってきてから、30分くらいが経った。家を出るまであと1時間という所だ。



「お嬢様、そろそろ準備の方をはじめたいのですが、体調はいかがですか?」



「あとちょっと休みたいところだけど、時間ないんだもんね。はじめよ」



朔羅は、わたしの専属執事兼メイド役でもある。



「では、このドレス急いできてしまいましょう」



わたしがさっき買ったドレスは、朔羅に指示された通り、ネイビーのマーメイドドレスなのだが、背中の部分がリボンになっていて、ほとんど丸出しだ。



「このドレス、ちょっとせめすぎたかな?」



「大丈夫です、お嬢様によくお似合いですよ」



朔羅がこういうならきっと選んだものは間違っていない。
< 33 / 131 >

この作品をシェア

pagetop