この男子に要注意!
家に帰ってきてから、30分くらいが経った。家を出るまであと1時間という所だ。
「お嬢様、そろそろ準備の方をはじめたいのですが、体調はいかがですか?」
「あとちょっと休みたいところだけど、時間ないんだもんね。はじめよ」
朔羅は、わたしの専属執事兼メイド役でもある。
「では、このドレス急いできてしまいましょう」
わたしがさっき買ったドレスは、朔羅に指示された通り、ネイビーのマーメイドドレスなのだが、背中の部分がリボンになっていて、ほとんど丸出しだ。
「このドレス、ちょっとせめすぎたかな?」
「大丈夫です、お嬢様によくお似合いですよ」
朔羅がこういうならきっと選んだものは間違っていない。