この男子に要注意!
「お嬢様、次はドレッサーにおすわり下さい」
そう言われて、ドレッサーの前にあるイスに座る。
女優鏡式になっているドレッサーはメルヘンチックで、いつ見ても可愛いと思ってしまう。
「あ、そうだ。今日は大人っぽいメイクにしてくれる?」
特に理由はなかったのだけど、そういう気分だった。
「かしこまりました」
そうして、朔羅に全部を任せ、あっという間にパーティーに行く準備が整った。
「さすが朔羅。いつもありがと」
「いえいえ、お嬢様のためですから」
「そう、じゃあ朔羅も準備してきてね。下の車で待ってる」
パーティーにはいつも朔羅と一緒に行く。
そのため、朔羅にもドレスを来てもらうのだが、いつもブラックのドレスを着てくるから、今日はわたしがグリーンのドレスを準備した。