この男子に要注意!
「じゃあ圭衣ちゃん、朔羅も準備が終わったみたいだし行くわよ」
そう言われて後ろを見ると、わたしが準備したグリーンのドレスを綺麗に着こなしている朔羅が居た。
「朔羅、よく似合ってる。綺麗よ」
今年32になるらしい朔羅なのに、全く年齢を感じさせない。
「ありがとうございます」
「「「行ってらっしゃいませ」」」
屋敷で留守番をしている執事とメイドがわたしたちにそういう。
パーティーに行くのは、久しぶりというわけではないけれどなぜかそわそわしてしまう。
「お嬢様、わたくしの隣に座られますか?」
「うん、あたりまえでしょ」
今日、車を運転するのは朔羅ではなく、お父さん専用の運転手さんだ。