この男子に要注意!
「うん、さっきの薬のおかげでだいぶ良くなった」
いつでもわたしのことを気にかけてくれる朔羅、一生大切にしなければいけない人だと思う。
「では、参りましょうか」
朔羅にエスコートされながらパーティー会場に入る。
「思ったよりたくさんいるのね」
会場には、400人ほどの人達が招待されていて、その中にはもちろんお昼にあった氷翠くんを含める4人も居た。
「お嬢様、あちらに行きましょうか」
「うん、そうする」
こういう人が沢山いるパーティーだとわたしが囲まれる事が多いため、朔羅と一緒に目立たない端の方で過ごしている。
「あれって、西宮財閥の令嬢じゃないか?」
「あら、ほんとだわ。今日も一段と綺麗ね」