この男子に要注意!
こんな感じから始まって、どんどん周りにわたしの話が広待っていく。そうすると、
「西宮財閥のご令嬢様、この度はお目にかかれて光栄です!」
「わたくしも挨拶をさせていただこうかしら」
「令嬢に少し見てもらいたいものが……」
このようにどんどんわたしに人が集まってくる。
皆どうにかしてでもお父さんとの関わりを持ちたいみたいだ。
「申し訳ございませんが圭衣お嬢様は、経営の方には一切関わっておりませんので」
スッと私の前に立ち朔羅が助けてくれた。こういう時、いつもよりも朔羅が頼もしく感じる。
1人じゃ何もできないわたしの代わりに朔羅が適切に対応してくれるおかげで、毎回何とか乗り切ることが出来ている。
「ありがと、朔羅」