この男子に要注意!
「わ、わかったわよ……言うから、笑わないでね?」
そのときわたしは、無意識の上目遣いになっていたらしくて、それを見た帝は顔を真っ赤にしている。
「って、顔真っ赤だけど大丈夫?」
そう言って、彼の顔を覗き込む。
「あ、ああ、うん。それで?」
「えっと〜、漫画サークル……」
「え!先輩、漫画好きなの!?」
帝の反応が、わたしの思っていたものとは、全く違った。
「え?うん。好きよ」
「じゃあ、俺も漫画めっちゃ好きだからそこに入るわ」
「帝〜」
少し離れたところで穂高達3人が帝を呼んでいる。
「じゃあ、そろそろ行くね。また明日、先輩」
そう言って、わたしの頭をポンポンしてから去っていった。
高校で再会してから、何回か話したけれど、毎回毎回帝のペースに飲み込まれてしまう。