この男子に要注意!
「お嬢様、もうそろそろ10時になりますが、お帰りになりますか?」
本当に丁度いいタイミングで、朔羅がわたしの元に戻ってきた。
「はぁ……。うん、そうする」
今日のわたしのスケジュールが超多忙だったせいか、朔羅にそう言われた途端、ぐわっと疲れが押し寄せた。
「では、行きましょうか」
そうして、わたしはパーティー会場を後にした。
帰りは、車の中で寝てしまったせいか気づいたらわたしが暮らしている屋敷の前についていた。
うちの敷地内には3つの屋敷がある。
1つ目は客室とお母さんとお父さんの部屋、それと居間がある第一館。
2つ目はわたしと圭祐と朔羅と圭祐付きの執事である亮が暮らしている第二館。