この男子に要注意!
「あー、それは……ね」
(先輩のチアが楽しみすぎて寝れなかったとか言えねぇ……)
鼻の下を人差し指の表面で擦りながら誤魔化すように帝がそう言った。
「ん?」
「それよりもさ、3日間一緒にお昼ご飯食べない?ブラリリも休みだし」
この体育祭と被せて、マスターが海外旅行に行き、今は店を閉じているのだ。
「いいけど」
「やった、これで体育祭も頑張れそう!」
とても嬉しいのかよっしゃ〜!なども言っている。
「でも、穂高はいいの?」
「ああ、あいつは放っておいても勝手に女がよってくるから大丈夫」
帝にそう言われて、考えてみるとそんな気がしてきた。