この男子に要注意!
「相馬くんじゃなくて悪かったわね?」
「いいや?俺は圭衣が1番だよ?」
当然だという顔で断言している。
「もう……、帝のばか……あほ……ばかばか……」
「なんとでも言え〜」
そんなことをしていたらあっという間に体育館に着いていた。
わたし達は体育館のロフト上の卓球場に場所を取った。あまり人が来ない、言わば穴場だ。
人混みが好きではないわたし達にはとっておきの場所。
「よかった〜、空いてて」
そうして、階段の横に置いてあるソファに倒れ込んだ帝。
「ねぇ、先輩。俺も借人出ることになってるらしいから、前にいてね」
「なにかあるの?」