この男子に要注意!
わたしが学校内を歩くだけで、いつもこんな感じの会話が耳にはいってくる。
小学生、いや幼稚園生の頃からずっとこうだ。
そんな歓声を無視して、自分のクラスである2年A組に向かった。
クラスは、入学式1週間前に行われる入試とは別のテストの成績順で振り分けられていて、A組が1番頭のいいクラスとなっている。
「圭衣様!おはようございます」
「ごきげんよう圭衣様」
教室に入った途端、全員がわたしに挨拶をしてくるけど、それで終わり。
嫌われているわけでは無いと思うのだけど、いつもわたしは1人だ。
けれど、特に寂しいという訳では無く1人も楽で気に入っている。