○●雨色ドレス●○
「店ですか! すっ、すごい……」

僕がそう言うと、チバは少し照れくさそうに頭をかいた。

「俺な、人付き合いが下手くそでさ、ここのコンビニ決まるまでバイトもあんま続かなくて。あっ、一回古着屋でも働いた事あるんだぜ? だけどそこの店長あれでさ……その、ゲイみたいな」

「あははは! チバ好かれそうだもんね。その手の奴に」

「バーカ。マジであん時は死ぬかと……って今日はそんな話をしたい為に呼んだんじゃねぇんだって。まぁ簡単に言うとだな」


チバは少しも間を置くこともなく、それはそれは簡単に言った。



「お前と一緒に店をやりたいってワケだ」


「へっ?」


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