○●雨色ドレス●○
なんやかんやで無事、トーキョー国際フォーラムに到着した僕とユウ。
ミーアキャットみたいにキョロキョロと周りを見渡すユウに、僕はミネラルウォーターを手渡した。
「はい、中で買うと高くついちゃうからね。さっき駅前で買っておいたよ」
「おー気が利くぅ。ケンケン主婦みたい。あっ、あれじゃね?」
ユウが指差した先には、(おそらく)ピーターパンのバンダナを被った男の子が、お母さんに抱っこされていた。小猿みたいで可愛い。
「そうだ。ユウ、バンダナいる? これ引換券だよ」
「えー、ケンケンとおそろとかマジ勘弁!」
そう言いながらもユウはちゃっかり引換券を手帳に挟んでバッグにしまっていた。
「ふふっ」
「なんだよケンケン」
「いや別に」
少しずつ、少しずつだけど、僕はユウに惹かれてる。
「変な奴」
ピーターパンの上演はホールA。開場は12時からだ。
僕らは開場の時間が来るまでイタリアンカフェで昼ご飯を済ます事にした。
ミーアキャットみたいにキョロキョロと周りを見渡すユウに、僕はミネラルウォーターを手渡した。
「はい、中で買うと高くついちゃうからね。さっき駅前で買っておいたよ」
「おー気が利くぅ。ケンケン主婦みたい。あっ、あれじゃね?」
ユウが指差した先には、(おそらく)ピーターパンのバンダナを被った男の子が、お母さんに抱っこされていた。小猿みたいで可愛い。
「そうだ。ユウ、バンダナいる? これ引換券だよ」
「えー、ケンケンとおそろとかマジ勘弁!」
そう言いながらもユウはちゃっかり引換券を手帳に挟んでバッグにしまっていた。
「ふふっ」
「なんだよケンケン」
「いや別に」
少しずつ、少しずつだけど、僕はユウに惹かれてる。
「変な奴」
ピーターパンの上演はホールA。開場は12時からだ。
僕らは開場の時間が来るまでイタリアンカフェで昼ご飯を済ます事にした。