○●雨色ドレス●○
「あのさチバ」
僕は、4つ年上の人生経験豊富なチバにアドバイスをいただくべく、声をかけた。
「ありがとうございましたー。おっ、補充終わったか?」
「いや、まだなんだけどさ……一つ質問していい?」
「おー、なんでもこいこい」
チバは大きく胸を叩き、『ドンと来い』の構えを見せた。
「チバだったらさ、“行く”のと“行かない”のどっちがいいと思う?」
「……えっ? なんだよお前昼間から下ネタ系は勘弁してくれよ」
「違う違う! その“いく”じゃなくて! GOね。トイレに行くぜ、とかの行くね」
「なんだよお前トイレ行くのに、いちいち俺に質問すんのかよ。つか、そりゃ真っ先に行くべきだ。お前膀胱炎甘く見てると痛い目みるぞ」
「……うん」
どうやら僕は質問する相手を間違えてしまったようだ。僕がため息を一粒吐き出し、補充へ戻ろうとすると「冗談冗談」と笑いながらチバが今度は(真面目に)答えた。
「つーかさ、まぁどんな事でもよ、とりあえず行っておいたほうがいいんじゃないかな。ほらよく言うだろ?『やらないで後悔するより、やって後悔しといたほうがいいよー』とかなんちゃらかんちゃら……な! まぁよくわからんが頑張れ!」
チバが僕の背中をポンと叩きながら言った。
僕は、4つ年上の人生経験豊富なチバにアドバイスをいただくべく、声をかけた。
「ありがとうございましたー。おっ、補充終わったか?」
「いや、まだなんだけどさ……一つ質問していい?」
「おー、なんでもこいこい」
チバは大きく胸を叩き、『ドンと来い』の構えを見せた。
「チバだったらさ、“行く”のと“行かない”のどっちがいいと思う?」
「……えっ? なんだよお前昼間から下ネタ系は勘弁してくれよ」
「違う違う! その“いく”じゃなくて! GOね。トイレに行くぜ、とかの行くね」
「なんだよお前トイレ行くのに、いちいち俺に質問すんのかよ。つか、そりゃ真っ先に行くべきだ。お前膀胱炎甘く見てると痛い目みるぞ」
「……うん」
どうやら僕は質問する相手を間違えてしまったようだ。僕がため息を一粒吐き出し、補充へ戻ろうとすると「冗談冗談」と笑いながらチバが今度は(真面目に)答えた。
「つーかさ、まぁどんな事でもよ、とりあえず行っておいたほうがいいんじゃないかな。ほらよく言うだろ?『やらないで後悔するより、やって後悔しといたほうがいいよー』とかなんちゃらかんちゃら……な! まぁよくわからんが頑張れ!」
チバが僕の背中をポンと叩きながら言った。