森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 たしかにその通りだと、エディは思わず納得してしまった。今更ながらに。

 それからエディは、ロキースの正体と、そうなった経緯について話した。

 だけど、説明すればするほど不安になる。だって本当に、こんな話は信じ難い。

 すっかり話し終えた時、淹れたてだったカフェオレはすっかり冷え切っていた。

 乾きを覚えて口にすると、ミルクの甘さがやけに舌に残る。

(まずい……)

 これは、温め直した方がいいだろう。

 そう思って立ち上がろうとしたエディの袖を、ミハウの手が止めた。

「分かった」
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