森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される

 夜勤明けの疲れた体を引き摺って、ベッドへと辿り着く。

 ドサリと崩れ落ちるように、エディは顔面からベッドへ落ちた。

 髪は多少拭っただけで、まだ濡れたままだ。

 いけないと思いつつも、体力的というよりは精神的に疲れているせいで動く気が起きない。

「今日は、とくに疲れた……」

 魔獣(えもの)が侵入した夜はまだ良い。

 いや、良くはないのだが、エディの仕事内容としては辛いものがある。

 だって、一晩中、誰も来ない門を見張っているだけなんて……。

「はぁぁ……しんど」
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