森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 今日は、完成した家を見せてもらう約束をしていた。

 ヴィリニュス家の屋敷からそう遠くない、魔の森の中にロキースの家はあるという。

 大きな木のうろを利用した家だと言っていたが、どんな家なのだろう。

 眠気に負けたぼんやりとした頭で、エディは想像してみる。

 大きな木があって、木のうろがあって。

 家というからには、きっとドアがついているはずだ。

 ドアを開いて中へ入ったら、確か一階がリビングで二階が寝室だとロキースは言っていた。

 リビングにはテーブルと椅子があって、寝室にはきっと、ロキースが寝る為の大きなベッドがあるのだろう。
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