森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
三章
1
(うぅぅ……恥ずかしいぃぃ)
真紅のロングケープのフードを目深に被り、エディは顔を真っ赤に染めていた。
だって、それもそのはず。数年ぶりの女装は、顔から火が出るほど恥ずかしかった。
ロングケープと同じ真紅の短めのドレスは、ない胸を隠すように黒いリボンが編み上げられている。キュッと引き締まった細い腰には、真っ白なエプロン。トドメとばかりにしなやかな足を強調するような黒の長い靴下を穿かされて、鏡で見た瞬間に気を失うかと思った。
気合いで失神だけはしなかったが、「良い出来です!」と喜ぶミハウの世話係・エグレの目を掻い潜って、ペチパンツを履くことに成功したことだけは褒めて然るべきだろう。
(グッジョブ、僕! しかし、このペチパンツも罠だったに違いない……だって、こんなレースヒラヒラのやつ、僕は持っていなかった……!)
エディは心の中で、ガックリと四つん這いで項垂れた。
真紅のロングケープのフードを目深に被り、エディは顔を真っ赤に染めていた。
だって、それもそのはず。数年ぶりの女装は、顔から火が出るほど恥ずかしかった。
ロングケープと同じ真紅の短めのドレスは、ない胸を隠すように黒いリボンが編み上げられている。キュッと引き締まった細い腰には、真っ白なエプロン。トドメとばかりにしなやかな足を強調するような黒の長い靴下を穿かされて、鏡で見た瞬間に気を失うかと思った。
気合いで失神だけはしなかったが、「良い出来です!」と喜ぶミハウの世話係・エグレの目を掻い潜って、ペチパンツを履くことに成功したことだけは褒めて然るべきだろう。
(グッジョブ、僕! しかし、このペチパンツも罠だったに違いない……だって、こんなレースヒラヒラのやつ、僕は持っていなかった……!)
エディは心の中で、ガックリと四つん這いで項垂れた。