森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
(こういうの、駄目な気がする)

 会えば会った分だけ、エディはロキースのことを好きになる気がした。

 だって、会うのは今日で三度目なのに、もうヘラヘラと笑っている。

 警戒心、ゼロ。
 エディは、寛ぎきっていた。

(ミハウが言っていた、人間ってチョロいって、こういうこと……?)

 これはいけない。
 どうにか挽回しなくてはいけないだろう。

(でも、挽回って……何から、どうやって?)

 初恋すら未経験の彼女は、混乱した。

 何をどうすればいいんだと視線が動く。

 動いた視線が捉えたのは、ロキースの手元だった。
< 153 / 390 >

この作品をシェア

pagetop