森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 赤くなりそうな頰を誤魔化すように、エディはサイドの髪を耳にかけた。

「あの、さ。この前……頭、撫でてくれただろ?あれ、どうして?」

(──って! 何聞いてるんだ、僕ぅぅ⁉)

 混乱した人というのは、ほかのことに突然興味を示したりすることがある。

 エディはまさにそれだったのだが、別の興味もまたロキースのことだったので墓穴を掘る形となった。

 今更後悔したって遅い。

 きっと、カードにあったような『愛しさが募って』とか『可愛らしいからつい』とかそんな甘い言葉が飛び出すのだろう。

 そう思って、エディは身構えた。
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