森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
親指の肉刺も、腕の痣も、エディは誰にも言っていない。それどころか、必死になって隠していた。
弓の稽古をしている姿さえ誰にも見せないように、人が来ない、魔の森に近いところでやっていたのだ。
(たぶん、ロキースはそれを見ていたんだろうな)
あの頃はリディアさえも突き放して、毎日毎日弓の稽古ばかりしていた。淑女になるために必要な時間を、全て放り出して。
トルトルニアを守る森守になろうと、その一心だった。
「誰にでも出来ることじゃない。ただ見ていただけの俺が褒めたって、どうということはないだろうけれど。それでも俺は、きみを褒めてあげたかった。頑張ったな、偉いなって、褒めてあげたかったんだ」
弓の稽古をしている姿さえ誰にも見せないように、人が来ない、魔の森に近いところでやっていたのだ。
(たぶん、ロキースはそれを見ていたんだろうな)
あの頃はリディアさえも突き放して、毎日毎日弓の稽古ばかりしていた。淑女になるために必要な時間を、全て放り出して。
トルトルニアを守る森守になろうと、その一心だった。
「誰にでも出来ることじゃない。ただ見ていただけの俺が褒めたって、どうということはないだろうけれど。それでも俺は、きみを褒めてあげたかった。頑張ったな、偉いなって、褒めてあげたかったんだ」