森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
3
結局、エディはリディアの命令を断りきれなかった。
断ったつもりでいつものように屋根で日向ぼっこをしていたら、外に見知らぬ馬車が到着していたのだ。
晴れ渡った空の下、金模様が施された馬車は輝いているように見える。
まるで、舞踏会へ行くお姫様のための馬車のようだ。
御者は人間に見えるけれど、実は魔女が変身させた動物かもしれない、なんて思うくらいには、その馬車は豪奢だった。
明らかに、ディンビエのものではない。
よく見れば、馬車にはロスティの紋が刻まれていた。
(ロスティからの馬車……ということは)
嫌な予感がして、エディの背中を冷や汗が流れていく。
口の端をヒクヒクさせながら、エディがじっとしていると、馬車の窓が唐突に開いた。
断ったつもりでいつものように屋根で日向ぼっこをしていたら、外に見知らぬ馬車が到着していたのだ。
晴れ渡った空の下、金模様が施された馬車は輝いているように見える。
まるで、舞踏会へ行くお姫様のための馬車のようだ。
御者は人間に見えるけれど、実は魔女が変身させた動物かもしれない、なんて思うくらいには、その馬車は豪奢だった。
明らかに、ディンビエのものではない。
よく見れば、馬車にはロスティの紋が刻まれていた。
(ロスティからの馬車……ということは)
嫌な予感がして、エディの背中を冷や汗が流れていく。
口の端をヒクヒクさせながら、エディがじっとしていると、馬車の窓が唐突に開いた。