森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
2
「それってさ、人探しも出来るの⁉︎」
走り寄ってきたエディが、グッとロキースの顔に迫ってくる。
食い気味で質問されて、ロキースは面食らう。
だがどこかで、やっぱりなとも思っている自分がいた。
きっと彼女は、祖母であるエマを探して欲しいと言うのだろう。
当然の願いだと思う。
「すまない」
残念なことに、ロキースの力は万能ではない。
ロキースが財宝だと認識していないものは、見つけることが出来ないのだ。
逆を言えば、ロキースが財宝だと思っているもの──例えばそれはエディであったり、大好物の蜂の巣であったりすれば、すぐに分かるのである。
走り寄ってきたエディが、グッとロキースの顔に迫ってくる。
食い気味で質問されて、ロキースは面食らう。
だがどこかで、やっぱりなとも思っている自分がいた。
きっと彼女は、祖母であるエマを探して欲しいと言うのだろう。
当然の願いだと思う。
「すまない」
残念なことに、ロキースの力は万能ではない。
ロキースが財宝だと認識していないものは、見つけることが出来ないのだ。
逆を言えば、ロキースが財宝だと思っているもの──例えばそれはエディであったり、大好物の蜂の巣であったりすれば、すぐに分かるのである。