森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
「あなた、くまさんなのね。わたしのおとうさまは、おうまさんだったのよ」

 両手の指を合わせて、コロコロと笑う少女は可愛らしい。

 ジョージが可愛がるのも無理はないと、エディは思った。

(しかも、この子の父親は馬だって言った。つまりこの子は、獣人の子供ってことだよね?)

 獣人だけでも珍しいのに、獣人の子供なんてもっと稀少だ。

 少女には、獣の耳も尾も見当たらない。

 正直言って、顔は中の中くらい。獣人特有の目の眩むような美貌ではない。

 それでも目が惹きつけられるのは、どうしてなのか。

(へぇ。獣人の子供は、獣人みたいな特徴はないんだ? なるほど。じゃあ、もしも僕とロキースがそういうことになったら、こんな子が生まれるってこと?)
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