森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
「まじゅうのこいをおうえんするおじさまがいうのだから、きっとそうね!」

 キャッキャと会話するジョージとニューシャに、エディは頭をガンガン殴られているような気持ちになった。

(容赦がなさ過ぎる……!)

 そうでなくとも、自業自得の妄想とロキースの色気で大打撃を受けていたのに、更なる追撃が加わって、もう残りの力なんて残っていない。

「うぅぅ……」

 クラクラと目眩がしそうだった。

 額を押さえて目を閉じるエディを、ロキースが心配そうに見つめている。

 エディは諦めたようにハァとため息を吐くと、「失礼」とかたい口調で言ってロキースの膝の上に乗った。

 その顔は羞恥に赤く染まり、目は死んだ魚のようにどこを見ているのか分からない。
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