森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
五章
1
「いやぁぁっ!」
自分の叫び声で目覚めるなんて、最悪な昼である。
エディは起きるなり、しげしげと自身の手を眺めた。
傷だらけの手。いつもの手。悪夢でみた、血で真っ赤に染まる手はどこにもない。
「……っ、はぁ」
ドキドキと胸が早鐘を打っている。
首元を伝う嫌な汗を、寝巻きの袖で雑に拭う。
こんな嫌な夢をみたのは、初めて魔獣を仕留めた時以来だった。
「ひどい、夢……」
自分の叫び声で目覚めるなんて、最悪な昼である。
エディは起きるなり、しげしげと自身の手を眺めた。
傷だらけの手。いつもの手。悪夢でみた、血で真っ赤に染まる手はどこにもない。
「……っ、はぁ」
ドキドキと胸が早鐘を打っている。
首元を伝う嫌な汗を、寝巻きの袖で雑に拭う。
こんな嫌な夢をみたのは、初めて魔獣を仕留めた時以来だった。
「ひどい、夢……」