森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
***


 ロスティで買ってきたお菓子を、ロキースが皿に並べる。その隣で、エディはお茶を淹れる。それが、いつものお茶会の準備だ。

 今日のお菓子はマカロンだ。色とりどりで綺麗だが、エディの気は晴れない。

 いつものように、大きなソファへロキースが座り、小さなソファへエディが座る。

 座って早々にため息を吐くエディに、ロキースは心配しているのかソワソワとしていた。

「何か心配事でも?」

「そういうわけじゃないよ」

「じゃあどうして、そんな顔をしている?」

「そんな顔?」

「難しい顔をしている」

「難しい、顔……」
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